地下水は、年間を通して水温が一定で、水質が良好であることや、利用コストも低いため、工業用水や農業用水また水道用水として古くから利用されてきました。しかし、近年、このような貴重な淡水資源である地下水の汚染が国内外で多数、報告されています。地下水の汚染の状況を調べて、その対策を講じるためには、地下水がどのように流れ、周囲の土壌や岩盤と接触し、どのような反応を起こしているのか、どのように地下環境中を拡がっていくのかを知ることが必要です。 そこで、本研究室では、フィールドにおける試料のサンプリングや、室内実験、サンプリングしてきた試料の分析、数値シミュレーションといった様々な手法を駆使して、地下環境における水や物質の挙動について調べ、地下水環境の保全に資する課題に取り組みたいと考えています。
特に島原を主なフィールドとして研究に取り組んでいます。
The Shimabara-peninsula groundwater is heavily contaminated by nitrate. The input, transport, and fate of groundwater contaminants are of particular importance for Shimabara residents given that groundwater is used for water supply. Thus, our research interests focus on characterization, transport mechanisms, fate, and pollution control measures of groundwater. We contribute to conservation of groundwater environment using techniques such as field sampling, chemical analyses, lab-experiments, and numerical modeling.
研究室メンバー
・教授:中川 啓
・ 博士研究員(ルンド大学):Dauren Mussabek (LU)
・ JSPSサマー博士研究員:未定
----- 大学院生(水産・環境科学総合研究科)-----
・DC3: Shah Syed Shabbar Hussain
・DC1: Li Zhuolin
・MC2: Zhao Eqin
・MC1:Zhou Yangzepeng
----- 学部生(環境科学部)-----
・BC4: 山口功将
・BC4: 大庭しおり
・BC4: 朝比奈快
----- 研究生(環境科学部)-----
・研究生: Chen Quan
現在進行中のプロジェクト(科研費など)
・(長崎大学総合生産科学域研究プロジェクト)、大村湾底質環境における重金属・有機フッ素化合物汚染についての調査研究、2024〜2025年度、代表
・(科研費)基盤研究(C) 農畜産業の盛んな地域における地下水複合汚染原因の判別とリスク評価、2024〜2026年度、代表
・(科研費)国際共同研究加速基金(海外連携研究) 気候変動下の農業用水資源への持続可能な地下水の最適配分、2024〜2028年度、代表
リンク